フィリピン マニラ ブラック・ナザレ祭りで死者？

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本日1月9日は、毎年マニラでキリスト教のお祭り、「ブラック・ナザレ」が行われます。

「ブラック・ナザレ」とは日本語にすると「黒いキリスト像」となり、マニラのキアポ教会にある「黒いキリスト像」が年に一度、お神輿のような台車に乗せられてマニラ市内をねり歩くお祭りになります。

なぜ黒いのか？
1606年にメキシコにて作成された作者不明の像です。キリスト教の布教目的でメキシコからフィリピンに運ばれてきた、ほぼ等身大の木製の像ですが、航海の途中で火事にあい、黒くなってしまったたと言われています。



マニラのリサール公園内キリノスタンドからキアポ教会までを練り歩くのですが、今年は合計900万人が参加するのではないかと言われています。

最新ニュースではキリノスタンドあたりだけで150万人が参加したとのことです。

もちろんこれだけの人が参加するので、道路も封鎖されます。そして周辺は大渋滞。。。
各地から参加者が続々とマニラに集結するのですが、実際にブラック・ナザレ像に触りに行く方は、裸足で参加します。しかも家を出るときから裸足です！なので1月9日にマニラ周辺には同じTシャツをきた裸足の集団がたくさん現れます。

ただ待ちを練り歩くだけならいいんですが、この像に触れると「病気が治る」「奇跡が起こる」と信じられており、「ブラック・ナザレ」が街を練り歩く最中に物凄い数の人がに触れようと群がるために、まさにカオス状態になります。。。



毎回けが人は出ますし、命を落とす方もいらっしゃいます。

そして練り歩く時間も長いです。もっとも長い時間がかかったのは2012年の22時間、これは車輪が壊れたり、引くためのロープがきれてしまったなどのアクシデントがあったためです。昨年、2015年は19時間でした。

そんなお祭りが本日マニラで行われたわけですが、不幸なことに27歳の男性が亡くなってしまったようです。詳しい死因はまだ発表されていませんが、マニラ市役所の近くで、呼吸をしていない状態で発見されたようです。発見後すぐに病院へ運ばれたようですが、助かりませんでした。

大切な宗教行事のようなので、しばらくはこういった激しい側面は変わらないと思いますが、来年は死者が出ないといいですね。亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

boniboni

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